白地図 KenMap Ver 9.1 　　ソフトウェア マニュアル　(2013/07/18)

概要

• 世界測地系あるいは旧日本測地系による日本地図を描きます．標準は世界測地系です．
• 都道府県単位で，市区町村行政界を示す白地図を描きます．複数の都府県にまたがった地図を描くこともできます．
• 都道府県名一覧から，あるいは，市区町村名を指定して検索し，該当する地域の白地図を描くことができます．
• マウスをドラッグして指定した範囲の拡大地図を描くことができます．
• 全国の市区町村名を表示し，その読みがなを知ることができます．また，島名，山名を表示することもできます．
• 地図上に記号を付けたり任意の線を引くことができます．
• 平成8年以降の市町村合併による新しい行政区画や新市町村名にも対応していますが，従来の区画や市町村名も選択して表示できます．
• 経緯線，経緯度，尺度（スケール）を表示することができます．
• 任意の色およびパターンで，市区町村別の塗り分け地図を作成することができます．また，塗り分けに対して凡例を作成し，表示することができます．
• 地図上の任意の位置に，任意の文字をラベルとして表示することができます．
• 地図上に任意の位置を中心とする複数個の距離円（同心円）を描くことができます．
• マウス位置の経緯度/座標値表示，ドラッグして２点間の距離測定を行うことができます．
• さらに，任意の経路に沿った距離や閉じた領域の面積を測定できます．
• 全国の島名および主要な山の位置とともに山名、読み、高さを表示することができます．
• 都道府県庁，市役所，町村役場の所在地を表示し，それぞれのホームページにリンクしたり，またメールを送信することができます．
• インターネットを通して，国土地理院の地図閲覧サービス（ウオッちず）に接続し，25000分の１の詳細地図を表示することができます．
• 120×120ピクセル〜1800×1800ピクセルの地図画像を得ることができます．
• クリップボードにコピーして，他のグラフィックソフトに貼り付けて編集するためのものですが，画像ファイル（PNG，JPEG，BMP）として保存することもできます．
• 本ソフトウエアは，国土地理院の承認（平14総複 第149号，平成14年7月12日）を受けています．

Ver9.1の追加機能

• 表示された地図上の点をクリックすれば、国土地理院の地図閲覧サービス（ウオッちず）にリンクして、２万５線分の１地図情報にリンクするようにしていましたが、このサービスは平成23年３月に終了いたしました。その後、閲覧継続の希望が多かったことから、当面の間、本サービスは継続されることとなりました。しかし、リンクの形式が変更されたため、前バージョンでは表示されなくなっていました。
• Ver9.1では、この新しいリンク形式に対応するように修正しましたので、これまで通りウオッちずを表示できるようになりました。

注意事項

• 　本ソフトウエアは，国土地理院発行の数値地図200000（海岸線・行政界）の地図データを使用しています．地図データの使用と本ソフトウエアのインターネット上の配布に関して，国土地理院の承認（平14総複 第149号）を受けています．しかし，本ソフトウエアで作成した地図画像データの利用は，営利を伴わない個人的な利用に限られます．また，本ソフトウエアで作成した地図画像を出版物に掲載したり，ホームページ上に掲載することも禁止されています．ただし，その地図画像が本ソフトウエア「白地図KenMap」の地図画像を編集したものである旨を明記した上で，営利を伴わない出版物や個人のホームページ上で，その内容を補足的に説明するために使用することは，差し支えありません．しかし，この範囲を越える場合は，あらためて，国土地理院の承認が必要となります．
  
• 　地図画像サイズが300×300ピクセル以上のとき，左上隅に国土地理院承認番号が表示されます．特別な場合を除いて，これを削除しないようにお願いします．
• 　本ソフトウエアで作成した地図画像を利用することによって生じたいかなるトラブルにつきましても，作者は，一切，その責任を負いません．　

お断り

• ・国土地理院発行の数値地図200000（海岸線・行政界）は，平成8年12月に発行されたものを使用しています．
• ・国土地理院の地図データは旧日本測地系によるものですが，このデータを世界測地系に変換したデータで地図を描いています．（旧日本測地系に戻すこともできます）
• ・市町村合併などによって，市町村名や行政区域が変更されているところがありますが，これに完全に対応しているわけではありません．一方，旧市町村名および行政区画も残しておいた方が便利だと思い，選択して表示できるようにしておきました．
• ・経度および緯度方向の縮尺は，表示範囲の中央付近で設定していますので，広い範囲を表示したときは経度方向の距離は緯度方向の距離とは比例しておりません．
• ・表示範囲の中央付近の緯度による補正を行って，尺度（スケール）の表示を行っています．これも，多数の都道府県にわたる場合は，単なる目安程度にしかなりません．
• ・都道府県界で，異常に長いはみ出し線が描かれる場合がありますが，これは，それを削除すると，その領域が閉じなくなってしまうために，もとの地図データをそのまま残しているためです．
• ・市町村境界が閉じられていなために，塗りつぶしを行った場合に，正常に行われない場合があります．これは，境界線データが欠落していたり，同一の点が描画の終点になっていたりするためですが，全ての市区町村界についてチェックすることはできませんので，お気づきの点はお知らせください．
• ・国土地理院の地図データでは，島や飛び地がどこに所属するか示すために，同一市区町村名が重複して納められています．市区町村名の表示に際して，これを重複して表示しないように設定しています（重複表示も可能です）が，その表示位置が必ずしも適切でない場合があります．市区町村名を適切な位置に表示したい場合は，その表示位置を個々に修正するか，新たにラベルとして位置と市区町村名を与えて表示してください．「使い方」の5.1市区町村名の表示位置変更および8．ラベルを参照してください．
  
• ・本ソフトウエアでは，国土地理院をはじめ，多くの団体および個人の方々が作成されたデータを使用させていただいております．使用につきまして，一応のご了解は得ているつもりですが，もし，不都合がありましたらご連絡願いします

町村合併による新市町村境界

• 　平成8年以降の市町村合併による行政区画の変更について対応しています．
  　また，村から町へ，町から市への町制あるいは市制への移行や編入などの移動についても対応しています．
  　最近の市町村合併で，現時点におけるデータの修正についてはホームページをご覧ください．
  　年次別に行政区画デーを置き換えることも可能ですから，ある年の行政区界を表示することもできます．
  

使い方目次

• 1．描きたい県の指定
• 2．市区町村名による検索
• 3．表示範囲の設定
• 4．地図書式の設定
• 5．表示内容の設定
• 6．地図の塗り分け（ペイント）
• 7．凡例作成
• 8．ラベル表示
• 9．画像サイズの設定
• 10．クリップボードへコピー
• 11．画像保存
• 12．ファイル保存
• 13．読みがな表示
• 14．任意線表示
• 15．距離円（同心円）を描く
• 16．記号を付ける
• 17．距離および面積の測定
• 18．国土地理院の地図閲覧サービス
• 19．島名表示
• 20．山名表示
• 21．市町村情報の表示とホームページへのリンク
• 22．鉄道路線図および駅名表示

使い方

• -1．測地系の選択
• 　地図データの測地系を世界測地系あるいは旧日本測地系のいずれかを選択できます．
• 　標準は，世界測地系ですが，メニューバーの「表示」を開き「世界測地系(WGS)」のチェックをはずせば，旧日本測地系の地図を描きます．
• 　どちらの測地系が選択されているかは，メインウインドウにWGS-世界測地系，Tokyo-旧日本測地系で示されます．
• 　また，「都道府県指定」ウインドウには，測地系，地図データの年次，地図データ最　終更新日が表示されます．
• 0．県名の指定によるか市町村名を指定すれば該当する県域の白地図を描きます．
• 　市区町村名が表示されますが，「読み」にチェックを入れて，表示されている市区町村名の上にマウスを持っていけば，その市区町村名の読み方を表示します．読みについては，13．をご覧ください．
• 　行政区画データはメニューバーの「行政区画」より，2002年，2003年，2005年，2008年，2009年，2010年のいずれかを選択することができます．
• 　行政区界データを置き換えても，終了時には最新のデータ(2010年）に戻されます．
• 1．描きたい県の指定　　　　　目次へ
  　「県指定」ボタンをクリックして，「都道府県指定」ウインドウを開き，描きたい県あるいは地方を指定して，「決定」ボタンをクリックしてください．
  　複数の都道府県にまたがって，指定することができます．ただし，不必要に，多くの都道府県を指定すると，地図を描くのに時間がかかるようになります．
• 　「旧市町村界」にチェックを入れれば，平成8年以降の市町村合併以前の旧市町村境界を表示します．
  
  2．市区町村名による検索　　　　　目次へ
  　市区町村名を入力して「検索」ボタンをクリックすれば，その市区町村を中央に配置した白地図を画面に表示します．
  　市区町村名には，'市' '区' '町' '村' のいずれかをつけてください．なお，政令指定都市名を指定したとき，区名および区境界は表示されません．区名および区境界を表示する場合は，「地図表示設定」ウインドウで表示設定を行った後，再度，地図を描く必要があります．
• 　市区町村名は，「鎌ケ谷市」「関ヶ原町」のように，「ケ」と「ヶ」が公的には使い分けられています．どちらを使用しても検索することができますが，地図上には正しい市区町村名を表示します．
  　市区町村名による検索の履歴は最新の50個までコンボボックスに記憶され，ドロップダウンボタンで呼び出すことができます．また，この履歴はプログラム終了時に保存され，次回起動時に読み込まれます．
• 　検索履歴の配列（並び）は時間順を標準としていますが，メニューバーから「表示」-「検索リストの配列順」をクリックして，時間順あるいは漢字コード順を選択することができます．ただし，漢字コード順に変更すると時間順の配列にもどすことはできません．設定した配列順は，プログラム終了時に保存され，次回の起動時に同じように設定されます．
• 　検索履歴を消去するには，メニューバーから「ファイル」−「市区町村名検索履歴を空にする」をクリックしてください．また，右クリックして表示されている市区町村名のみを検索履歴から削除することもできます．
• 　同一の市区町村名が複数ある場合は，属する都道府県を指定して，白地図を描きます．　
• 　「市町村ペイント」にチェックを入れて検索すれば，島や飛び地などを含めた同一市区町村をすべて塗りつぶすことができます（検索ペイント）．
• 　塗り色はメニューバーから「表示」−「市町村ペイント色」をクリックして，自由に設定できます．変更した塗り色は，プログラム終了時に保存され，次回の起動時に設定されます．
• 　「検索塗りつぶし」で，非常に小さい小島を持つ市町村では，地図拡大率によって，海面部まで塗りつぶされてしまうことがあります．これは，小島の所属する市町村名の表示位置データがその島の海岸線に重なってしまうためで，そのデータを削除しない限りどうしようもありません．
• 市町村名は平成８年以降の市町村合併によってできた新しい市町村名でも検索することができます．
• 　検索された市町村名が平成８年以降の町村合併あるいは編入によって境界および名称が新しくなったものは「新名称」と表示され，もとの市町村名に対しては「旧名称」と表示されますが，変更のないものについては，何も表示されません．新名称と表示されたとき，市区町村名の「旧」にチェックを入れると，もとの市町村名とその境界が表示されます．
• 
  
• 3．表示範囲の設定　　　　　　目次へ
  　指定された県の全体が表示されます．
• 　「範囲指定」ボタンをクリックして，拡大表示範囲の左上隅をポイントし，斜め右下方向にドラッグして，拡大表示範囲を指定します．
• 　拡大範囲は，地図の大きさに応じて，5kmから200kmを単位とする正方形領域になります．表示範囲の調節は「上下」および「水平」のアップダウンボタンをクリックしてください．範囲指定を行った場合は「拡大」アップダウンボタンは機能しません．
• 　「範囲指定」ボタンの左のチェックボックスにチェックを入れると，地図を描く際の諸設定値が表示されます．
• 　従来のように，地図範囲の調整を行うこともできます．
• 　中心設定のための「＋」ボタンを一度クリックして，地図の中心としたい位置をマウスでクリックして中心を定め，「拡大」および「上下」「水平」のアップダウンボタンをクリックして，地図範囲を設定します．
• 　「標準」ボタンをクリックすれば，選択されている範囲を全域表示します．
• 　「拡大率」の変動(1.0, 2.0, 3.0,...)が大きすぎる場合は，メニューバーから「編集」−「拡大係数」で0.5〜0.1を選んでください．なお，拡大係数は，新規に都道府県を指定したり，標準範囲の地図を描くと，自動的に1.0に戻ります．
• 　地図上をマウスでダブルクリックすることによる中心指定と，マウスホイールを回転させることによって，地図の拡大・縮小ができます（範囲指定を行った場合をのぞく）．このとき，拡大・縮小のステップは自動的に0.1に設定されます．
• 　さらに，Shiftキーを押しながらマウスホイールを回転させると上下方向に，また，Ctrlキーを押しながらマウスホイールを回転させると左右方向に地図範囲を移動させることができます．
• 　「上下」「水平」のアップダウンボタンによる移動量は，上下・水平ともに標準で画像サイズの約1/30に設定しています．この調節は，メニューバーから「編集」「移動係数」の設定によって行うことができます．
• 　あまりたくさんの都道府県を指定した場合，地図の書き換えに時間がかかります．このとき，「お待ちください．．．」のメッセージが表示されますが，これがうるさいと思われるときは，メニューバーから「表示」−「お待ちください．．．」のチェックをはずしてください．

• 4．地図書式の設定　　　　　目次へ
  　メニューバーの「編集」から「地図表示設定ウインドウを開く」，または，「表示設定」ボタンをクリックして，「地図表示設定」ウインドウを開いて，海岸線，都府県界，市町村界の色と線の太さを変えることができます．　
• 　市区町村名については，文字色と，文字サイズを変更することができます．
• 　政令指定都市の区境界の表示を制御できます．「政令都市区界」のチェックをはずすと，区界は表示されません．点線/実線の選択もできますが，線サイズが1のときのみ，点線で表示されます．初期設定では，区界は点線で表示されます．
• 　「地図枠」にチェックを入れると，地図に枠を描くことができます．枠線の色と太さは変更することができます．
• 　「地図表示設定」ウインドウから，メイン画面と同様の表示・非表示の選択ができますが，メイン画面では，選択すれば，直ちに実行されるのに対して，「地図表示設定」ウインドウでは，「決定」ボタンをクリックして，その設定が反映されます（一部の機能および画像サイズの変更を除く）．
  
  5．表示内容の設定　　　　　目次へ
  　海岸線，都府県界，市区町村界，市区町村名の表示をするかしないかの選択をチェックボックスで指定できます．「旧」にチェックを入れると，合併前の市区町村界あるいは市町村名を表示します．
• 　「湖水境界」にチェックを入れると，湖水面の行政界を表示します．湖水境界は初期設定では表示しません．
• 　北海道支庁界の表示は，メニューバーから「編集」-「北海道支庁界表示」にチェックを入れるかどうか，または，「地図表示設定」ウインドウの「北海道支庁界」にチェックを入れるかどうかで制御できます．表示を切り替えたとき，新たにデータを読み込みますので，標準表示の状態に戻ります．
• 　「都道府県名」または「県庁所在地」にチェックを入れて，都道府県名または県庁所在地を表示することができます．北海道にあっては，「北海道支庁界表示」にチェックがある場合は，支庁名または支庁所在地を表示します．「県」および「市」にチェックを入れることによって，県名あるいは所在地名に「府・県」または「市・町」の文字を付けます．
• 　都道府県名および都道府県庁所在地名の文字色およびサイズは，メニューバーの「表示」-「都道府県名文字特性設定」からあるいは「特性設定」ボタンをクリックして変更・設定ができます．設定された文字色とサイズはプログラム終了時に保存され，次回の起動時に再設定されます．
• 　国土地理院の原データには，飛び地や島の所属を示すために，重複して市町村名が納められています．これをすべて表示すると煩雑な地図になりますので，初期設定では市町村名を重複して表示しない設定にしてあります．詳しく市町村名を知りたいときは，「重複可」にチェックをいれるか，「地図表示設定」ウインドウの市区町村名に対する「重複可」のチェックボックスにチェックを入れてください．
• 　1度あるいは10分ごとの経度および緯度を示す経緯線を描くことができます．
• 　「地図表示設定」ウインドウの「メッシュ」にチェックを入れて地図を描くと，経緯線ではなく国土地理院のメッシュを表示します．
• 　「尺度」にチェックを入れると，地図上に尺度（スケール）を表示することができます．なお，尺度の位置は，表示されている尺度をドラッグして変更することができます．
• 5．1 市区町村名の表示位置の変更（政令指定都市名および重複区町名を除く）
  　市区町村名を表示したとき，その表示位置が必ずしも適切でない場合がありますが，市区町村名の表示位置を自由に変更することもできます．この変更は新たに都府県の指定を行うまで有効ですが，地図データファイルそのものを書き換えることによって記憶することもできます．
  
  　1）まず，地図を表示し，市区町村名を表示してください．
  　2)メニューから「編集」−「市区町村名表示位置編集」をクリックして，編集ウインドウを開いてください．
• 　　「地図表示設定」ウインドウの中の「表示位置編集」ボタンをクリックして，編集ウインドウを開くこともできます．
  　3)「市町名選択」ボタンをクリックして，表示されている市区町村名文字列の左上隅をクリックしてください．
  　4)正しく，市区町村名が選択されたら，「新座標指定」ボタンをクリックして地図上の新しい表示位置をクリックしてください．
• 　　新しい位置は必ず陸地を指定してください．海上部を指定すると，市町村名による塗りつぶしの際に海面が全部塗りつぶされてしまいます．
  　5）必要な表示位置の移動について3),4)を繰り返してください．
  　6)変更結果を記憶させたい場合は，「ファイル修正」ボタンをクリックして保存してください．
  
• 　「注意」
  　　修正データリストを右クリックしてそのデータを削除することができます．
• 　　単一の都府県の地図の場合，変更した市区町村名表示位置をファイルに保存することができます．
• 　　「ファイル修正」を実行しない限り，位置修正情報は記憶されませんから，新たに「県指定」を行うと，修正結果は反映されません．
• 　　市町村名を重複しないで表示されている市町村名は，ファイル内で一番最初に記憶されている市町村名です．従って，島や飛び地がある場合，必ずしも適切な位置に市町村名が表示されるとは限りません．そこで，「重複可」で表示される同一市町村名との間で互いの座標値を交換することによって，適切な位置に市町村名を表示することができます．
• 　表示位置を変更して保存しますと，地図データファイルの中の該当する地名の表示位置を書き換えてしまいますので，本ソフトを新たにダウンロードした時のデータファイルとは異なったものになってしまいます．
• 5．2　政令指定都市名の表示位置の変更
• 　1)メニューから「編集」−「政令指定都市名表示位置編集」をクリックして，編集ウインドウを開いてください．
• 　　編集ウインドウに設定されている政令指定都市名とその表示位置が表として示されます．
  　2)位置を変更する都市名をクリックしてしてください．
  　3)地図上の新しい表示位置をクリックしてください．
• 　4)この変更を保存するときは「ファイル保存」ボタンをクリックしてください．\Mapdata\CityList.txtにテキストファイルとして保存されます．
• 　5)政令指定都市の削除および追加をこのウインドウから行うことはできません．直接，\Mapdata\CityList.txtを編集してください．
  5．3　重複区町名の表示位置の変更
• 　1)メニューから「編集」−「重複区町名表示位置編集」をクリックして，編集ウインドウを開いてください．
• 　　編集ウインドウに設定されている重複区町名と識別するための郡名または市名とその表示位置が表として示されます．
  　2)位置を変更する区名または町名をクリックしてしてください．
  　3)地図上の新しい表示位置をクリックしてください．
• 　4)この変更を保存するときは「ファイル保存」ボタンをクリックしてください．\Mapdata\Extra.txtにテキストファイルとして保存されます．
• 　5)重複区町名の削除および追加をこのウインドウから行うことはできません．直接，\Mapdata\Extra.txtを編集してください．
  5．4　重複市町村名の追加と削除
• 　市区町村名による検索ペイントでは，市区町村名のデータが必要ですが，その際，同一領域内に重複して市区町村名がある場合があります．
• 　この不要な市区町村名を削除することができます．
• 　1）1県のみが表示されているとき，メニューから「編集」-「市区町村名削除/追加」をクリックして「市区町村名削除/追加ウインドウ」を開きます
• 　2）削除するときは，「削除指定」ボタンをクリックして，地図上で削除したい市町村名の文字をクリックします．
• 　3）選択された市町村名が表示されます．
• 　4）これを削除するときは「削除」ボタンをクリックします．一度削除した市町村名は元に戻すことはできません．追加の手続きが必要になります．
• 　5）追加するときは，市町村名を入れ，その市町村名が平成８年以降に変更された市町村の新旧の名称か，変更のないものであるかを指定して，「追加指定」ボタンをクリックます．
• 　6）地図上の表示位置をクリックします．
• 　7）「追加」ボタンをクリックします．
• 　8）削除および追加の作業を中止するときは，「キャンセル」ボタンをクリックします．
• 6．地図の塗り分け（ペイント）　　　　　目次へ
• 6．1 マニュアルペイント　
• 地図を表示した後，「ペイント」ボタンをクリックして「ペイント」ｳｲﾝﾄﾞｳを開き，パターン見本をクリックして塗り色を決め，地図上の領域をクリックします．ペイントが終われば「ペイント終了」ボタンをクリックします．
• 　「市町村指定」にチェックを入れて，ドロップダウンリストから市町村名を選択して，一括して塗りつぶしを行うことができます．瀬戸内海に面した市町村のように小島や飛び地を多く持つ市町村の一括塗り分けができます．ドロップダウンリストの配列表示は五十音順になっています．
• 　パターン見本は自由に色とパターン設定できます．また，「色リセット」ボタンをクリックすると既定色に戻すことができます．
• 　「終了」ボタンをクリックするまでに塗りつぶした領域や色を記憶してますが，地図を移動したり拡大したりすると，位置指定をした点が画面外に出たりして，表示がおかしくなることがあります．
• 　「前に戻す」ボタンで，一つずつ，ペイントの過程を前に戻すことができます．
• 　　起動時の地図背景色は極く薄い水色になっています．ペイント時には，自動的に背景を白色にするようにしていますが，任意の色に設定することもできます．ただし，この場合，ペイントが指定色にならなかったり，ペイントに時間がかかることがあります．
• 　「ペイント終了」ボタンをクリックした後，「ペイント」ボタンまたは「新規ペイント」ボタンをクリックすると，新規に塗りつぶしを行いますが，「追加ペイント」ボタンをクリックすれば，前回のペイント作業に続けて，塗りつぶしを行うことができます．
• 　「表示」のチェックボックスで，現在のペイントを表示/非表示の制御ができます．
• 　「保存」ボタンをクリックして，それまでのペイント作業の過程を保存することができます．保存されたペイントファイルは，「読込」ボタンをクリックして呼び出すことができます．保存したとき，最後に設定されていた塗り色・パターンが同時に保存され，読込によってその色とパターンが設定されます．
• 　ペイントファイルはテキストファイルで，標準の拡張子にはpntを使用しており，Paintフォルダに保存するようにしています．
• 　「塗り色のみ」にチェックを入れると，保存および読込の際に，背景色と塗り色のみを保存したり読み込んだりすることができます．
• 　「凡例記号コピー」にチェックを入れて，「凡例編集」ボタンをクリックすれば，現在設定されているペイントの色とパターンを凡例記号とする「地図凡例編集」ウインドウを開くことができます．
• [注意]
• 　地図の背景が白色でない場合，指定された色やパターンでペイントが実行されない場合がありあす．これは，ペイントというものが，マウスでクリックした点の色と異なる色に出会うまで，塗りつぶしを行っているためです．たまたま，クリックした点の周りが全て違った色になっていた場合，その点だけが塗りつぶされることになり，一見，塗りつぶしを行わなかったように見えます．同様に，塗りつぶし終了後，地図を拡大して，クリックした点が地図表示範囲外に出てしまうと，その領域の塗りつぶしは行われません．
• 　また，地図の拡大率や表示位置によって，領域が閉じないために，周りの市町村まで塗りつぶされることがあります．これは境界線が多くの折れ線データで表されており，これを描くときの終点が二つの線の終点になっているときに，その点が描かれないことがあるためです．この現象は，特に，合併によって旧境界線が表示されないとき発生しやすくなります．地図データの修正は結構面倒なので，迅速には対応できませんが，おかしな所を見つけられたらお知らせください．
• 6．2　データファイルによる塗り分け
• 　EXCELなどの表計算ソフトを利用して，統計値などによって，市町村別の塗り分けができます．
• [ 手順 ]　
• ・「読み」をチェックして必要な範囲の地図を描き，「市区町村読みがな」ウインドウの「市町村名」をクリックして「読みがな編集ウインドウ」を開きます．
• ・「読みがな編集ウインドウ」は，「地図表示設定」ウインドウの「市町村名」をクリックしても開くことができます．
• ・「読みがな編集ウインドウ」の「リスト保存」をクリックし，表示されている市町村名リストをcsvファイルとして名前を付けて保存します．
• ・このファイルをEXCELなどで開くと，x座標，y座標，種別，市区町村名，読みがなのデータが作成されていることが分かります．
• ・タイトル行に新たに「カラー」および「パターン」の列を作成し，カラーとパターンのデータを統計値に応じて設定するように計算式を設定します．
• ・「ペイント」ウインドウを開き，「データ」をクリックしてこのファイルを呼び出せば，統計値などによる市区町村塗り分け地図を描きます．
• ・１列目および２列目のx,y座標の列を移動することはできませんが，カラーとパターンの列はどこにあっても構いません．また，種別，市区町村名，読みがなの列は削除しても構いません．
• カラーコードとパターン番号
• 　カラーコードは，BGR形式のカラーコードで，整数または16進数で与えます．
• 　例えば，青は16711680または0x00FF0000，緑は65280または0x0000FF00，赤は255または0x000000FFです．
• 　任意の色のカラーコードはColor.exeで調べることができます．
• 　パターン番号は，ペイントウインドウでパターンを選択したときに表示される番号で設定します．

• 7．凡例作成　　　　　目次へ
• 　地図塗り分けに対する凡例を編集し表示することができます．
• メニューバーの「編集」−「地図凡例を編集する」をクリックするか，「ペイント」ウインドウの「凡例編集」ボタンをクリックして「凡例編集」ウインドウを開きます．
• 　凡例数や記号色枠サイズ，表示位置などの標準値が示されますので，適当に設定し，各色記号に対する説明文を編集します．
• 　設定可能な凡例の数は８個までです．
• 　「凡例記号コピー」にチェックを入れて「凡例編集」ボタンをクリックすれば，自動的にペイントの色・パターンを凡例記号とすることができます．
  また，色やパターンの設定は，ペイントウインドウから凡例マークをペイントすることによって変更することもできます．凡例枠や色の設定を行って，「表示」ボタンをクリックすれば，地図上に凡例が表示されます．
• 　　凡例の表示位置は，「位置x」と「位置y」を指定するか，表示されている凡例をドラッグして決定することができます．
• 　設定した凡例は，「保存」ボタンをクリックして，凡例ファイルとして保存することができ，「読込」ボタンで凡例ファイルを読み込むことができます．
• 　凡例ファイルの標準拡張子はexpとし，Explainフォルダに保存されるものとしています．
• 　「パターンコピー」をクリックすれば，設定されている凡例記号をペイントウインドウのペイントパターンにコピーすることができます．
• 8．ラベル表示　　　　　目次へ
• 　地図上の指定した位置に任意の文字をラベルとして表示することができます．ラベルファイルを作成すれば，次回から，それを読み込んで使用することができます．ラベルファイルの例は Label フォルダに入っていますので，参考にしてください．
• [ラベルファイルの新規作成]
• ・まず，必要な地図を表示した後，「ラベル編集」をクリックしてラベル編集ウインドウを開きます．
• ・「位置指定」ボタンをクリックして，地図上に表す文字列の左上隅の位置をクリックします．
• ・ラベルテーブルにマーク（○），地図座標値，文字サイズが自動的表示されます．「ラベル記入」の文字を編集してください．
• ・地図座標値は実際に表示される位置とラベルテーブルに示される座標値から適当に変更することも可能です．
• ・文字サイズは「文字サイズ」で指定した大きさが自動的に設定されますが，ラベルテーブルの文字サイズを直接書き換えて変更することもできます．
• ・文字色は設定されている色が自動的に設定されます.「色」ボタンで色を変更すると,それ以降の文字色が変化します．
• ・「変更」ボタンは，文字サイズおよび文字色を設定したサイズおよび色に一括変更します．
• ・「文字サイズ固定」にチェックを入れると，地図サイズが変更されても文字サイズは変化しません．
• ・「位置指定」ボタンあるいは「表示」ボタンをクリックするか，メイン画面の「ラベル」にチェックを入れて地図を描くと，ラベルテーブルに設定されているラベルが表示されます．
• ・作成したラベルテーブルは「保存」ボタンをクリックして，名前を付けて保存することができます．ラベルファイルはテキストファイルで，標準の拡張子にはlblを使用しており，Labelフォルダに保存します．
• [ラベルファイルの読込]
• ・すでにラベルファイルが作成されていれば，「読込」ボタンをクリックして読み込むことができます．
• ・ラベルファイルは拡張子lblを持ち，Labelフォルダに保存されているものとしています．
• ・「追加読込」にチェックを入れれば，別のラベルファイルからラベルを追加することができます．
• ・Labelフォルダには，各県別に市町村名を表示するためのラベルファイルを用意しております．
• [ラベル表示]
• ・ラベル表示をするときは，メイン画面の「ラベル」にチェックを入れてください．
• ・ラベルテーブルのマーク欄を空白にすれば，そのラベルは表示されません．マークは分類記号を示すものとしてご利用ください．
• ・「マーク」あるいは「ラベル」にチェックを入れることによって，マークを表示するのか，ラベルを表示するのか，あるいは，マークとラベルの両方を表示するのかを指定できます．マークを表示するときは，マークはラベルに指定された座標値の位置に表示されます．
• ・サイズは，ラベル文字の大きさを表していますが，文字倍率で文字を拡大/縮小することができます．
• ・ラベル文字は，「サイズ固定」にチェックを入れておけば，地図の拡大・縮小に関わらず．「規定文字サイズ」×「文字倍率」で表示されます．
• ・「サイズ固定」のチェックをはずすと，地図の倍率に応じて文字サイズが変化します．．
• ・ラベルテーブルのラベルを選択して，右クリックすれば，そのラベルに対して,移動，削除，文字色変更，市区町村名検索を実行することができます．
• ・「クリア」ボタンで，設定されているラベルを全て消去できます．
• ・「再読込」ボタンで，編集されたラベルテーブルを編集前にもどすことができます．
• ・文字色は，色設定ﾎﾞﾀﾝで自由に設定できます．ただし，全てのﾗﾍﾞﾙは同じ色で表され，ﾗﾍﾞﾙごとに指定することはできません．
• ・ラベルテーブルのリストを右クリックしてそのラベルの移動・削除・市区町村名として検索のいずれかを実行できます．移動の場合は，地図上で新しい位置をクリックすれば，そのラベルの表示位置を変更できます．
• ・検索名にラベル文字を入れ，「検索」ボタンをクリックすればそのラベルを検索します．これは，多数のラベルを編集する際のラベル検索に有効です．
• 9．画像サイズの設定　　　　　目次へ
• 　地図画像の大きさは600×600ピクセルが標準ですが，縮小率（1〜1/5）の設定によって，120×120ピクセル〜1800×1800ピクセルの画像が得られます．画像サイズの変更はいつでも行うことができます．
• 10．クリップボードへコピー　　　　　目次へ
  　「コピー」ボタンをクリックすれば，現在，表示している地図画像をクリップボードにコピーできます．他のアプリケーションで「ペースト（貼り付け）」してご利用ください．
  
  11．画像保存　　　　　　　目次へ
  　編集した画像を，PNG, JPEG, BMPのいずれかの画像形式で保存できます．
• 　従前のバージョン(6.0以前)ではGIFファイルをサポートしていましたが，この不愉快なファイル形式を止めて，PNGをサポートしています．
• 　JPEG形式は，ファイルサイズが大きい上に，画像ににじみがでますから，地図画像の保存形式としては適しません．また，BMP形式はファイルサイズが巨大になりますから実用的ではありません．グラフィックソフトなどで編集したときも，最終画像ファイル形式はPNG形式で保存することをおすすめします．
• 　
• 12．ファイル保存　　　　　　目次へ
• 　編集作業の手続きをKmpファイルとして保存することができます．「ファイル保存」ボタンをクリックしてファイル名を指定します．保存したKmpファイルは「ファイル読込」ボタンで呼び出すことができ，前回にファイル保存された時点の編集状態に戻ることができます．ただし，保存される情報は，地図，ペイント，ラベル，凡例，記号などの主要情報のみですから，完全に同一の地図が復元される訳ではありません．
• 　Kmpファイルはテキストファイルで標準拡張子はkmpとし，Kmpfileフォルダに保存されるものとしています．
• 
  
• 13．読みがな表示　　　　　　目次へ
• 　Ver5より，市区町村名の読みがな表示機能を設けました．
• 　市区町村名が表示されているとき，「読み」にチェックを入れ，地図に示される市区町村名の文字の上にマウスポインタをおくと，その読みがなが地図上および「読みがな」ウインドウに表示されます．
• 　表示される読みがなの文字サイズと色を変更することができます．設定された文字色は記憶され，次回の起動時にその色が設定されます．
• 　「地図上表示」のチェックをはずすと，読みがなは地図上に表示されません．
• 　「読みがな地図」ボタンをクリックすれば，地名に読みがなを付けた地図を描くことができます．このボタンはトグルボタンで，「読みがなつき」と「読みがななし」を繰り返します．
• 　「かなリスト」ボタンをクリックすれば，表示されている市区町村名の一覧とその読みがながリストとして表示されます．
• 　リストをクリックすれば，その市町村の位置を地図上にハイライト表示します．　
• 　リストの表示順は，五十音順，漢字コード順，種別順のいずれかを選択できます．また，昇順，降順の切り替えもできます．
• 　リストの読みがなを訂正または変更して「変更・保存」ボタンをクリックして表示し，また，その変更を保存することができます．
  
  14．任意線表示　　　　　目次へ
  　地図上に任意の色と太さの折れ線（点線や破線，矢印付きなど）を表示することができます．
  14．1　新規作成
  　・あらかじめ，線を描く範囲の地図を表示しておきます
  　・「地図線」ボタンをクリックして，「地図線の編集・表示」ウインドウを開きます．または，メニューバーの「編集」−「任意地図線編集・表示」をクリックして開くこともできます．
  　・「新規作成」ボタンをクリックします．
  　・地図上の線の位置をマウスで順次クリックすれば，線が描かれ，点の位置が表示されます．また，5個おきに点番号が表示されます．
  　・点の指定は，「点終わり」ボタンで終了します．
• 　・「切断」ボタンをクリックすれば，座標値（０，０）の点を記入して１本の地図線を終了し，新たに別の地図線データを作成することができます．
• 　　これによって，河川のように分岐するものや，道路のように複雑な線からなる地図線をまとめて一つのファイルとして扱うことができます．
• 　・線の色，太さ，矢印をつけるかどうか，どういう矢印にするかなどを指定します．
  　・この段階では，線の特性は指定したものではありません．どのような線が描かれるかは，「表示」ボタンをクリックして確認できます．　
• 　・「ファイル保存」ボタンをクリックし，線データをファイルとして保存します．
  14．2　編集
  　・座標値テーブル表示されている点データをクリックするか，「選択点」アップダウンボタンで編集する点番号を指定します．選択された点が青の小円で表示されます．
  　・選択された番号の点に対して，「点挿入」（そのデータの次に点を追加する），「点削除」，「点移動」を行います．修正位置を地図上でクリックしてください．
  　・「表示」ボタンで，現在設定されている線を描きます．このボタンは「編集」と交互に変化します．
  　・すでに作成されている線データの再編集は，「ファイル読込」ボタンでファイルを指定して呼び出します．
• 　・同時に編集できるファイルは一個に限ります．「編集終了」ボタンで現在編集中のファイルを閉じ，次のデータファイルの編集ができます．
  14．3　線の特性
• 　．表示する線の色と太さを自由に設定することができます．
• 　・実線の太さは任意に設定できます．破線および点線は線のサイズが1のときのみ有効です．
• 　・線に矢印を付けるときは「矢印」にチェックを入れてください．最終の線分に矢印記号が常に付きます．
• 　・「▲」にチェックが入っているときは，中を塗りつぶした三角形の矢印になります．チェックをはずすと線で描いた矢印になります．
• 　・ステップは，いくつおきに矢印を付けるかを指定します．「０」のときは，最後の線分に対して矢印が付きます．「１」のときはすべての線分について矢印が付きます
• 14．4　地図線読込
  　・「ファイル保存」で保存された編集済みの線データファイルを呼び出して表示することができます．「地図線読込」をクリックしてファイルを指定してください．複数のファイルを同時に呼び出すことができます．
• 　・「追加」にチェックを入れて，地図線読込を実行すれば，すでに呼び出されている線に追加して表示することができます．
• 　・「地図線読込」ボタンで呼び出した点データの編集はできません．既存データファイルの編集は，上の「ファイル読込」で行います．
• 　・読み込んだ地図線の色や線サイズの変更は「属性変更」ボタンで「地図線設定」ウインドウを開き，各線について色および線サイズを変更して表示することができます．
• 　・線名のリストをダブルクリックして，その地図線の表示/非表示を設定することができます．
• 　・各線のサイズは直接リストの数値を変更し，また，色は下の色番号を指定することによって変更することができます．
• 　・各色番号で指定された色は，横のボタンを押して自由に設定できます．
• 　・一時的に変更したサイズおよび色は「戻る」ボタンで，地図線ファイルに規定されてサイズおよび色に戻すことができます．
• 　・「表示」のチェックをはずせば，線を表示しません．
  　・なお，「地図線読込」で読み込んだ地図線データファイル名は，メインウインドウの「ファイル保存」で記憶され，「ファイル読込」で地図線を表示することができます．ただし，異なったシステムで，フォルダ構成が異なる場合は表示することはできません．
  　
• 15．　距離円（同心円）を描く　　　　　目次へ
• ・地図上の任意の点を中心として，指定した距離を半径とする円または同心円を描きます．
• 　（中心から等距離の点を結びますから，厳密には，円ではありません．）
• ・メニューバーから「編集」−「距離円を描く」をクリックして，「距離円を描く」ウインドウを開いてください．
• ・「地図表示設定」ウインドウの「距離円」ボタンをクリックして「距離円を描く」ウインドウを開こともできます．
• ・地図上の円の中心位置をクリックしてください．
• ・中心位置を変更するには，「中心指定」ボタンをクリックしてから，地図上の円の中心位置をクリックしてください．
• ・円の半径/同心円の間隔，円の色，太さ，距離表示などの選択をしてください．円の半径は規定値の中から選択するか，任意に設定するかのいずれかで決めることができます．
• ・「距離円表示」のチェックボタンで，距離円の表示/非表示を指定することができます．
• ・「追加円」にチェックを入れると，中心の異なる距離円を複数個描くことができます．
• ・経緯度を指定して円の中心位置を決めることもできます．
  　　「指定」にチェックを入れて経緯度を設定し，「中心指定」ボタンをクリックしてください．
  　　経緯度はddd.mmssの形式で設定してください．
  　　例えば，北緯3４度5分56秒は　34.0556 というように表します
  　　ウォッちずを利用して得た経緯度を設定するときは「GSI補正」にチェックを入れておいてください．
  
• 16．記号を付ける　　　　　目次へ
• 16．1　使い方
• ・まず，必要な地図を描いてから，「地図記号」ボタンをクリックして，あるいは，メニューバーの「記号」-「記号パレットを開く」をクリックして，「記号パレット」ウインドウを開きます．
• ・記号の種類には，「地図記号」「その他」「カスタム」の３種類あります．タグをクリックしてシートを選択します．
• ・初期状態では「カスタム」に登録されている記号はありませんが，メニューバーで「記号」-「カスタム記号を呼び出す」をクリックすれば，カスタム記号のフォルダを指定してカスタム記号がコピーされます．あるいは，「記号操作」シートの「読込」をクリックして，同じようにコピーします．
• ・カスタム記号のサンプルは，ExtraMarkフォルダに納められています．
• ・表示されている記号をクリックすれば，マウスカーソルは選択した記号に変わります（地図記号の場合，その他の記号では一定のカーソルになります）．地図上で表示したい位置をクリックしてください．
• ・「色」をクリックして，記号の色を変更することができます．
• ・「戻る」ボタンで一つ前の状態に戻ります．
• ・「クリア」ボタンで，それまでに記憶された記号データをすべてクリアします．
• ・メインウインドウの「ファイル保存」で記号データもその他のデータとともに保存されます．これは，次回に「ファイル読込」で再現することができます．
• ・「記号操作」シートの中の「ファイル保存で」設定した記号データのみをファイルに保存することができます．このファイルは，「ファイル読込」でいつでも読み込むことができます．
• ・経緯度を指定して表示位置を決めることもできます．
  　　「指定」にチェックを入れて経緯度を設定し，「実行」ボタンをクリックしてください．
  　　経緯度はddd.mmssの形式で設定してください．
  　　例えば，東経13４度12分5秒は　134.1205 というように表します
  　　ウォッちずを利用して得た経緯度を設定するときは「GSI補正」にチェックを入れておいてください．
• 16．2　カスタム記号
• ・カスタム記号として，221.bmp〜241.bmpのファイル名で21個の記号を自由に設定できます．
• ・カスタム記号はすべてサイズが16×16ビットで24ビットカラー（1677万色）BitMap形式の画像ファイルでMarkフォルダに保存します．
• ・画像はBitMap形式であれば何でもいいのですが，色を変更したいときは，必ず背景を白とし，黒一色で描いたものでなければなりません．黒以外の色を変更することはできません．
• ・作成されたカスタム記号の「（Markフォルダから）削除」，「（指定したフォルダからMarkフォルダへ）コピー」，「(Markフォルダから指定したフォルダへ)保存」をメニューバーの「記号」から行うことができます．
  ・カスタム記号のサンプルは，ExtraMarkフォルダに納められています．
• ・カスタム記号は，直接Markフォルダにコピーするか，あるいは，「呼出」を使ってMarkフォルダに保存しなければ使用できません．
• ・現在設定されているカスタム記号は，フォルダ名を指定して，保存することができます．
• ・カスタム記号の「削除」，「呼出」，「保存」は，メニューバーの「記号」から，あるいは，記号パレットの「記号操作」シートから実行することができます
  
  下のような地図を描くことができます．
  
• 　
  
  17．距離および面積の測定　　　　　目次へ
  17．1　経緯度/座標値と２点間距離測定
  　地図上でマウスを移動すれば，その位置の経緯度または座標値を表示します．表示の切り替えは経緯度/座標値のボタンをクリックします．
  　また，マウスをクリックした後，ドラッグして２点間の距離を測定することができます．この精度は，尺度とマウスのクリックによりますが，地図上のどの位置でも同じ精度であり，極めて正確なものです．
  17．2　任意の経路に沿った距離測定/面積測定
  　「距離」ボタンをクリックして，地図上に点を順次クリックすれば，その経路に沿った距離を順次表示します．
  　最終点(最初の点またはその近く)でダブルクリックすれば，経路で囲まれた領域の面積を表示します．
• 　測定を正確に行うには，できるだけ測定範囲を大きく表示してください．
• 　面積測定では，測線経路が交差しないようにしてください．交差させると，正しく面積計算を行うことができません．
• 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
• 　　　　　測線を交差させると面積は０になる　　　　　　　　　　　　　測線の正しい取り方
  　　　　　こともある
• 
  
• 　[概算モード]
• 　　「概算」にチェックを入れて距離測定を実行すれば，第１点目をクリックしたあとは，マウスを移動するだけで距離を表示します．
• 　　ダブルクリックをするか，第１点目の近傍（５ピクセル以内）にマウスが来れば，自動的に領域を閉じ，面積を表示します．
• 　　概算モードのとき，経路は青線で表示されます．
• 17．3 面積測定
  　「面積」ボタンをクリックして，地図上の市区町村境界で区切られた領域内をクリックすれば，その領域の面積と境界線の周長を表示します．
  　順次領域をクリックすれば，面積および周長が加算されます．　「終り」ボタンをクリックして面積測定を終了します．
• 　当該領域が画面からはみ出ている場合や，海面部をクリックした場合は，測定結果が黄色の文字で表示されます．
  17．4 市町村の総面積測定
  　「市町村検索ペイント」にチェックを入れて，市区町村名による検索ペイントを実行するとき，市区町村名入力欄の横のチェックボックスにチェックを入れておけば，当該市町村を表示するとともに，その全面積を表示します．
• 　チェックボックスの下に示される数値は，小さすぎる領域で面積を測定することができなかった領域の数を示します．
  　自動的に設定される地図の拡大率が適切ではなく，当該市町村が画面外にはみ出るようなときは，測定結果が黄色の文字で表示されます．この場合は，地図の拡大率を下げて，当該市町村の全域が画面内に描かれるようにすれば，正しい総面積を表示します．
  17．5　県域面積測定
  　県域全体あるいは地域全体地図を表示し，「県」にチェックを入れて「面積」ボタンをクリックすれば，表示範囲内のすべての領域の総面積を表示します．
  　香川県と愛媛県の面積の和とか近畿地方の全面積といったものを測定することができます．これは，画面全面積から表示領域部を引いたものとして面積を計算していますので，あくまでも概算的なものですが，大体誤差１%以下の精度で測定できます．ただし，島嶼部が多い場合には誤差が大きくなります．
  
  18．国土地理院地図閲覧サービス　　　　　目次へ
  　インターネットに接続されているとき，「GSI」または「地図表示設定」ウインドウの中の「GSI」にチェックを入れて，地図上の点をクリックすれば国土地理院の地図閲覧サービスによって，その地域の詳細地図「ウォッちず」を表示することができます．
• 　「ウォッちず」をクリックすればその点の経緯度を知ることができますが，W2KenMapを使用してKenMapの座標値に変換することによって，地図線データファイルを作成することができます．
  　「GSI」のチェックは地図を呼び出すともとの状態に戻ります．
• 　
  
• 19．島名表示　　　　　目次へ
• 　19．1 島名表示
• 　「地図表示設定」ウインドウの「島名」にチェックを入れると，島名を表示することができます．
• 　文字サイズは市町村名の文字サイズと同一ですが，文字色は単独に変更できます．
  　島名のデータファイルはIslandsフォルダに入っているラベルファイルです．このファイルは「ラベル編集」で呼び出して編集することができます．
• 　島名ファイルのファイル名はLabelフォルダにある県別ラベルファイル名に'島'を付け加えたものです．
• 　たとえば香川県のラベルファイル名は「35香川県.lbl」ですから，香川県の島名ファイルのファイル名は「35香川県島.lbl」となります．
• 　「島名」にチェックが入っているとき，「島名位置編集」ボタンで「市町村名表示位置編集」と同様の手続きで島名の表示位置を変更できます．
• 　島名表示位置を変更すればその位置を直ちに保存し，次回からその位置が有効になります．
• 19．2 島名検索
• 　「地図表示設定」ウインドウの「山島検索」ボタンをクリックして検索ウインドウを開き，テキストボックスに島名（部分可）を入れ，「検索」ボタンをクリックすれば，テキストボックスの文字列を含む島名をすべて検索表示します．
• 　山名と一致する島名の場合，山名が表示されることがあります．島名と山名の区別は行っておりません．
• 　「完全一致」にチェックを入れておけば，該当する島名のみを検索します．
• 　示された検索結果の島名をクリックすれば，その島の都道府県の地図の島の位置に島名を表示します．島名の文字色は他の島名と異なる色で表示しますが，表示色は「文字色」のボタンで自由に変更することができます．
• 　同一の都道府県に同名の島があるときはそのすべてを表示します．
• 　山名の表示位置を変更することはできません．
• 20．山名表示　　　　　目次へ
• 20．1 山名表示
• 　「地図表示設定」ウインドウの「山名」にチェックを入れると，山名を表示することができます．
• 　「読み」「高さ」にチェックを入れると，それぞれの山の読み方，高さを表示します．
• 　文字サイズは市町村名の文字サイズと同一ですが，文字色は単独に変更できます．
• 20．2 山名検索
• 　「島名検索」と同様の手順で山名を検索し，その位置を地図で表示することができます．
• 　山名の場合は，名前だけでなく，そのよみがなで検索することもできます．
• 21．市町村情報の表示とホームページへのリンク　　　　　目次へ
• 　「県指定」の際，「市町村名リスト」ボタンをクリックするか，「地図表示設定」で「市町村名」ボタンをクリックすれば，市町村名リストを表示します．
• リストアップされた市町村名をダブルクリックすれば，当該市町村の地方公共団体としての団体コード，団体名，ふりがな，郵便番号，所在地，電話番号，ホームページアドレス，メールアドレスを表示します．
• 　表示されたホームページアドレスをクリックすればそのホームページにリンクします．また，メールアドレスが表示されていれば，メールを送信することができます．　
• 　市町村情報の基本データは，（財）地方自治センターの地方公共団体コードのページからダウンロードしたデータと長原美紀さんが作成された全国市町村URL一覧表を結合して作成したものです．
• 　単一の都道府県が表示されているとき，市町村情報の修正・追加・削除が可能です．
• 
  
• 22．鉄道路線図および駅名表示　　　　　　目次へ
• 22．1　鉄道路線図と駅名表示　
• 　地図をが表示されているとき，「鉄道路線図」にチェックを入れると，表示された都道府県が所属する地域の鉄道路線図を描きます．
• 　また，「駅名」にチェックを入れると，駅名を表示します．「鉄道路線図」「駅名」のチェックで路線のみ，路線と駅名の表示を選択することができます．
• 　「主要駅」にチェックを入れて主要駅名のみを表示し，チェックをはずせば全駅名を表示します．
• 　路線の色や太さ，駅名文字サイズは路線ファイルあるいは駅名ファイルに記された大きさで表示しますが，「詳細」にチェックを入れて「地図線設定」ウインドウを開いて路線の太さや色を個別に変更することができます．
• 　「駅名」にチェックが入っているときは，表示される「地図ラベル編集」ウインドウで駅名の表示/非表示の選択，文字サイズなど変更することもできます．
• 　路線データファイルおよび駅名ファイルは，地域ごとにまとめて，「鉄道路線」フォルダ内の地域フォルダの中に収納しております．
• 　駅名は該当する路線の駅名が表示されますが，「詳細」にチェックを入れて表示される「地図ラベル編集」ウインドウの駅名リストをダブルクリックして，その駅名を表示する/しないを指定することができます．●は，その駅名を表示することを示しています．
• 　ラベルリストを右クリックして「このラベルを中心に表示します」を選択すれば，その駅位置を中心とする地図を描きます．これは，駅名による位置の検索を可能としています．
• 　ラベルリストを右クリックして，「このラベルの文字色を変更します」を選択すれば，現在設定されている文字色に変更することができます．
• 　駅名に限らず，その他のラベルは，「追加読込」にチェックを入れてラベルファイルを読み込んで表示することができます．
• 22．2　鉄道路線図および駅名データファイル
• 　鉄道路線図データファイルは地図線データと同一形式のファイルであり，駅名データファイルはラベルデータファイルと同一です．従って，データの編集はそれぞれ地図線あるいはラベルの編集と同様に行うことができます．単に，保存されるフォルダが規定のフォルダに保存されている点だけが違います．　
• 　路線データおよび駅名データは，全国の路線について表示することができます．必要であれば，W2KenMapなどで地図線を作成することができます．新たに作られた地図線データファイルを「鉄道路線」フォルダ内のそれぞれの地域のサブフォルダに保存しておけばそれを読み込んで表示することができます．ただし，地図線図データファイルの拡張子はadl，ラベルファイルの拡張子はlblとするものとします．
• 　鉄道路線図および駅名は，表示県を指定したとき優先的に読み込まれますが，「鉄道路線図」にチェックを入れなければ表示されません．
• 　主要駅名は，「主要駅名」フォルダの中の地域別ファイルにラベルデータして記入しています．このファイルを編集して主要駅名の追加と削除ができます．ただし，ファイル名を変更することはできません．
• 　地図線やラベルを新たに読み込む場合は，「追加」にチェックを入れて追加読込にしなければ，鉄道路線図および駅名は表示されません．

規定のフォルダ構成およびファイル

• 　KenMap8*は，実行ファイルKenMap8*.exeが解凍されたフォルダ内に以下のサブフォルダが構成されていることを前提としています．KenMap8*を実行させるために は，Mapdata，, Mark， Label，Help, 鉄道路線フォルダの５個のフォルダは必須です（フォルダ名を変更できない）が，その他のフォルダは任意です．地図記号をのぞくすべてのﾌｧｲﾙはテキストファイルですが，ファイルの作成および編集は，プログラム上で行いますから，直接，エディタなどで編集することは避けてください．
• ■Mapdata
  　　　　地図データとその他の基本データ（テキストファイル）を保存しています．
• 　　　　次の10個ののサブフォルダを含んでいます．
• 　　　　これらのフォルダ内のファイルは直接編集しないでください．
• 　　　Islands
• 　　　　島名ファイルが保存されています．島名ファイルの規定拡張子はlblです．
• 　　　　島名ファイルは「ラベル編集」を使用して島名の追加，表示位置変更などの編集をすることができます．
• 　　　Mountain
• 　　　　山名ファイルが保存されています．山島名ファイルの規定拡張子はtxtです．
• 　　　　山名ファイルは国土地理院の日本の主な山岳標高のページから作成したものです．
• 　　　　山名ファイルを編集することはできません．
• 　　Office
• 　　　　全国市町村の市役所あるいは役場の所在地，電話番号，ホームページアドレス情報などのデータファイルです．
• 　　OfficeLoc
• 　　　　全国市町村の市役所あるいは役場の位置を示すデータファイルです．
• 　　2002Mapdata〜2010Mapdata
• 　　　　年次別行政区界データファイルです．
• ■Mark
• 　　　　地図記号およびその他の地図記号データを保存しています．また，カスタム記号はこの中に保存します．
• 　　　　地図記号情報ファイルの規定拡張子はmrkです．
• 　　　　この中の，ビットマップファイルはプログラムの動作に必要です．221.bmp〜241.bmpはカスタム記号ですから任意に変更できます.
• ■Label
• 　　　　全国市町村の市町村名表示位置情報を表すデータファイルです．
• ■Help
• 　　　　KenMapのマニュアルであるreadme.htmとその関連ﾌｧｲﾙを保存しています．
  ■鉄道路線
  • 地域ごとのサブフォルダ内に鉄道路線地図データファイルと駅名ラベルファイルを保存しています．
  • 「主要駅名」フォルダには，各地域の主要駅名ラベルファイルを保存しています．
  • 鉄道路線地図データファイルのファイル拡張子は必ずadlでなければなりません．また，駅名ラベルファイルのファイル拡張子は必ずlblでなければなりません．　　
  • 鉄道路線地図データに限らず，地図線データファイルやラベルファイルをこのフォルダに入れておけば，鉄道路線図と同時に地図線を描くことができます．
• ■Addline
• 　　　　地図線データを保存します．地図線データファイルの規定拡張子はadlです．
• ■Explain
• 　　　　凡例データを保存します．凡例情報ファイルの規定拡張子はexpです．
• ■ExtraMark
• 　　　　カスタム地図記号を保存します．カスタム記号は16×16ピクセルのビットマップ画像で，221.bmp〜241.bmpがファイル名です．
• 　　　　この中のファイルはカスタム記号のサンプルです．自作の記号はMarkフォルダにコピーして使用します．
• ■Kmpfile
• 　　　　地図編集過程を保存します．地図編集情報ファイルの規定拡張子はkmpです．
• ■Paint
• 　　　　ペイントデータを保存します．ペイント情報ファイルの規定拡張子はpntです．

地図画像保存形式の変更について

• 　これまで（Ver6.0まで），地図画像の標準保存形式としてGIFを採用してきました．GIFはご承知のように画像変換のためのLZW法がUNISYSの特許となっているため，たとえフリーウエアであっても，ライセンス料を強要されるというとんでもない状況にありました．幸い，この特許はアメリカにおいては2003/06に失効しております．これまでKenMapで使用してきたGIF変換ルーチンは，Anders Melander さんが作成されたもので，これはLZW法によらないものであり，UNISYSの特許には抵触しないと主張されていたものですが，特許の問題は相手が侵害されたと考えれば面倒は避けられないものであることも事実でした．
• 　UNISYSの特許の不当性は，当初フリーウエアでの使用を自由とすることによってGIFが普及したころを見計らって，突如ライセンス料を要求したことにあり，これによってフリーウエアでの使用は実質消滅してしまいました．一方，これに代わるものとしてPNG(Portable Network Graphics)が公開されたわけですが，この変換ルーチンをこれまで見つけることができませんでした．
• 　このほど，インターネットを検索していたところ，PNG変換ルーチンを見つけることができました．UNISYSの特許失効によって，これまで通りGIFを使用しても差し支えないのですが，このような問題を起こしたGIFを使用することは愉快ではありませんので，標準画像保存形式をPNGに改めました．

更新履歴

• V0.1 2002/07/01
  　　　　暫定版として，県域白地図を描く部分を作成しました．
• 　　　　秋田県，香川県，沖縄県のデータを用意しました．
  V0.2 2002/07/08
  　　　　画面スタイルを白地図MapMapと類似のものに変更しました．
  　　　　県域データとして，四国地方，中国地方，近畿地方の全県を組み込みました．
  　　　2002/07/12
  　　　　九州地方全域のデータを組み込みました．
• 　　　2002/07/15
• 　　　　甲信越地方，中部地方，北陸地方，伊豆七島および小笠原諸島の地図データを組み込みました．
• V0.3 2002/07/15
  　　　　国土地理院の承認（平14総複 第149号，平成14年7月12日）を受けました．
• 　　　　甲信越，北陸，中部地方全県のデータを組み込みました．
  V0.4 2002/07/17
  　　　　市区町村名による検索機能を組み込みました．
• 　　　　関東地方，北陸地方全県のデータを組み込みました．
• 　　　　地図設定ウインドウで都府県界，市町村界，市区町村名，経緯線の表示/非表示の設定ができるようにしました．
• V0.5 2002/07/19
• 　　　　東北地方全県，北海道全域のデータを組み込みました．
• 　　　　縮小率を１以外に設定したときの画像表示の不具合を修正しました．
• 　　　　描画に必要な地図データを前もってメモリに保存し，毎回，ファイルにアクセスしないようにしました．　　
• V1.0 2002/07/25
• 　　　　地図の拡大率を，拡大係数とアップダウンﾎﾞﾀﾝのポジションから決定するようにして，より広く選択できるようにしました．
• 　　　 2002/07/27
• 　　　　経度および緯度を表示するようにしました．緯度方向の尺度を，選択した都府県範囲の中央位置の緯度によって調
• 　　　　整するようにしました．　
• 　　　2002/07/29
• 　　　　地図尺度を組み込みました．
• V1.0 2002/08/01
• 　　　　地図設定ウインドウに変更を加え，V1.0としてリリースしました．
• V2.0 2002/10/01
• 　　　　クリック位置の経緯度表示，ドラッグして２点間の距離測定機能を追加しました．
• 　　　　地図を拡大した場合でも，経緯度を表示するようにしました．
• 　　　　８色までの地図塗り分け機能を追加しました．
• V3.0 2003/01/01
• 　　　　地図塗り分け機能を拡充するとともにラベル表示機能を追加しました．
• 　　　　塗り分け情報およびラベル情報のいずれも保存して，次回に利用できるようにしました．
• 　　　　市町村合併に伴う行政区画の変更に対応して，旧区画あるいは旧市町村名の表示/非表示を選択できるようにしました．
• 　　　　重複して市区町村名を表示するかしないかを選択できるようにしました．
• V3.1 2003/03/01
• 　　　　パターンによる塗り分け機能を追加しました．
  　　　　市区町村名をラベルファイルとして自動的に作成する機能とラベルを文字順に並べ替える機能を付加しました．
  　　　　凡例作成機能を付加しました．
  　　　　ペイントの際のUnDo機能を追加しました．
• 　　　　凡例および尺度は，ドラッグによって，自由に配置できるようにしました．
• V3.2 2003/05/01
• 　　　　政令指定都市の区境界の表示・非表示を選択できるようにしました．
• 　　　　湖水境界の表示・非表示を選択できるようにしました．
• 　　　　市区町村名検索で検索された市区町村のすべての領域をペイントできるようにしました．
• 　　　　検索した市区町村名をコンボボックスに保存し，ドロップダウンボタンで呼び出すことができるようにしました．
• V3.21 2003/05/05
  　　　　市町村名の表示とラベルの表示においｔ指定する位置が異なっていたのは，不都合なので，
• 　　　　文字列左上隅を統一して指定するようにしました．
  V3.22 2003/05/15
  　　　　白抜き以外の市町村名の背景色は表示指定位置のピクセルの色で決定していましたが，
• 　　　　海岸色や県境色などの場合に，濃い背景色で文字が読めなくなっていたのを白抜きにす
• 　　　　ることによって，常に文字読めるようにしました．
  V3.23 2003/05/22
• 　　　　政令指定都市の区名で検索したとき，前もって区境界線を実線で表示しておかないと市全体が塗りつぶされることに対処しました
• V4.0 2003/07/01
• 　　　指定した区市町村の一括塗り分け機能を追加しました．　
• 　　　編集過程を保存し，次回に呼び出して地図を再現できるようにしました．
• 　　　地図画像をダブルクリックして中心設定し，マウスホイールを回転して拡大・縮小，上下左右の移動機能を追加しました．
• 　　　すべての市区町村名表示位置編集機能を追加しました．さらに，ラベルの表示位置を一時的に変更できるようにしました.
• 　　　同一県内で重複する町名と政令指定都市で重複する区名を識別するようにしました．
• 　　　検索した市区町村名は，最新の50個まで，時間順あるいは漢字コード順にコンボボックスのリストに保存するように改めました．
• 　　　同一市区町村区域内に重複して表示される市区町村名を整理しました．
• 　　　表示されている市区町村名のみをラベルファイルとして保存するように変更しました．
• 　　　不要な地図再描画を行わないようにしました．
• 　　　マウスで地図上の経緯度のほかに座標値を読みとれるようにしました．
• 　　　検索ペイント時に設定された塗り色を保存するようにしました．
• 　　　検索された市町村名が平成８年以降変更された新名称か以前の名称かを表示するようにしました．
• V5.0 2003/10/01
• 　　　市区町村名の読みがな表示機能を追加しました．
• 　　　読みがなの編集（訂正）機能を設けました
  　　　都道府県別市区町村名リスト表示機能を設けました．
  　　　メール送信機能を追加しました．
  　　　さいたま市の区境界に対応しました．また，札幌市清田区にも対応しました．
  　　　地図上に任意の線を表示する機能を設けました．
• 　　　重複して表示される市町村名の削除ルーチンを付加しました．
• 　　　距離円（同心円）を描く機能を付加しました．
• 　　　市町村名を選択してペイントする際の，コンボボックスの配列表示を五十音順に改めました．
• 　　　ラベル表示位置の変更を右クリックから行うように改めました．
• 　　　ラベルおよび凡例の文字列に半角スペースが入っているとき，文字列がそこで切れてしまうのを修正しました．
  V6.0 2004/01/01
• 　　　地図上に記号を付けることができるようにしました．
• 　　　地図線の編集・表示機能を強化し，矢印付きの線も描けるようにしました．
• 　　　都道府県名および都道府県庁所在地を表示するようにしました．北海道の支庁名と支庁所在地を表示することもできます．
• 　　2004/01/08
• 　　　政令指定都市名によるペイントで複数の領域を一括してペイントするようにしました．
• V6.1 2004/01/16
• 　　　地図画像保存形式としてGIFを止めてPNGにしました．
• V7.0 2004/05/01
• 　　　マウスをドラッグすることによって，地図範囲を指定して，拡大地図を描けるようにしました．
• 　　　距離円（同心円）の半径を任意に設定できるようにしました．また，中心の異なる複数個の距離円を描けるようにしました．
  　　　県名の表示位置を変更できるようにしました．
• V7.1 2004/07/01
  　　　　設定された背景，海岸線，市町村境界などの色は終了時に保存され，次回の起動時に同色に設定されるようにしました．
  　　　　表示した記号情報をファイルに保存し,次回以降に呼び出せるようにしました
  　　　2004/07/10
  　　　　距離円に対するファイル呼び出しの不具合を修正しました
• V7.2 2004/09/01
• 　　　　任意の経路に沿った距離測定と，閉じた領域の面積を測定できるようにしました
• 　　　　国土地理院の地図閲覧サービス（ウオッちず）に接続できるようにしました（現在はV9.1以降でないと表示できません）
• 　　　　国土地理院の地図メッシュを表示できるようにしました
• V8.0 2004/11/1
• 　　　　島の名前を表示するようにしました
• 　　　　山の名前，読み，高さを表示するようにしました．
• 　　　　都道府県，市町村情報の表示とホームページへリンクするようにしました．
• 　　　　海岸線の表示を選択できるようにしました．
• 　　　2004/11/17
  　　　　　地図記号カーソル位置と経緯度表示が一致していなかったのを修正しました
  　　　　2004/12/22
  　　　　　地図線編集で，座標値を一定量だけ移動できるようにしました
  　　 　　2004/12/28
  　　　　　　連続しない複数の地図線を一つのファイルで扱えるようにしました
  　　　　2005/01/15
• 　　　　　　円の中心および記号の表示位置を緯度と経度で指定できるようにしました
• 　　　　2005/05/01
• 　　　　　　全県の島名ファイルが整備されたのを機会に，正式版Ver8.0としました．
• 　　　　2005/05/29
  　　　　　　新境界による区名表示のon/offを修正しました
  　　　　2005/06/14
  　　　　　　北海道の支庁所在地表示の不具合を修正しました
  　　　　2005/07/10
  　　　　　　地図データの最終更新日を表示するようにしました
  　　　　2005/07/20
  　　　　　　市町村名リストに旧市町村名の表示/非表示の選択ができるようにしました
  V8.1 2005/10/21
• 　　　　　　合併によって，県境界線が変更されることに対応しました．
• 　　　2006/05/05
• 　　　　　　市区町村名による検索時に，「関ヶ原町」のような「ヶ」は「ケ」でも検索できるようにしました．
• 　　　2006/07/05
• 　　　　　　旧市町村名の読みがなが表示されなかったのを正しく表示するように修正しました．
  V8.2 2006/12/25
• 　　　　　　鉄道路線図および駅名表示を可能にしました．
• 　　　　　　同一フォルダ内の地図線ファイルを複数個読みとれるようにしました．
• 　　　　　　市町村情報の有無をチェックする項目を詳しくしました．
• V8.3 2007/04/01
• 　　　　　　鉄道路線と地図線を個別に扱えるようにしました．
• V8.32 2008/09/01
  　　　　全国の地下鉄・路面電車の路線データを組み込みました．
  　　　　2009/05/01
  　　　　標準範囲表示，市区町村名による検索のバグを修正しました．
  V8.4 2009/10/01
• 　　　　県庁，区・市役所，町・村役場の所在地を表示できるようにしました．
  　　　　中部国際空港，北九州空港の人工島を表示するようにしました．
• V8.5 2010/09/01
• 　　　　鉄道路線図および駅名表示において，指定した鉄道路線および駅名のみを表示できるようにしました．
• V9.0 2010/10/10
• 　　　　標準で，世界測地系の地図表示に変更しました．旧日本測地系の地図を描くこともできます．
• 　　　　行政区界データを年次別に置き換えることができるようにしました．
• V9.1 2012/09/15
• 　　　　ウオッちず閲覧サービスの一時的終了によってリンク不可となっていたのを新しいリンク形式で再度表示できるようにしました。
• 　　　2013/07/18
• 　　　　設定・編集ウインドウの初期表示位置をディスプレイ中央に配置するようにしました。
• 　　　　
• 
  

ソフトウェアが動作しない場合

• 　KenMap*.zipを解凍すれば，指定したフォルダの下に\KenMap*フォルダが作成され，フォルダの構成は下の例（kenmap*フォルダの中にkenmap*.exeほかとサブフォルダがある）のようになっていなければなりません．
• 　一つのフォルダ内にすべてのファイルが展開された場合，Kenmapは起動いたしません．改めて，「フォルダごと解凍する」モードで解凍してください．
• 

• 　なお，KenMap*.EXEが保存されているフォルダを示す文字列の長さ（上図のアドレスに示されるドライブ名からの文字列の長さ）は250文字（バイト）程度までにしてください．あまり深い階層にフォルダを作成されますと，地図データファイルを開くことができなくなります．
• 　サブフォルダMapdata, Mark, Label, Help, 鉄道路線内のすべてのファイルはプログラムを起動するために必須です．
• 　その他のサブフォルダおよびその中のファイルはすべて任意です．不要なものは削除してください．
• ただし，新規に保存する場合，規定のフォルダとしてこれらのサブフォルダ名を利用しますので，サブフォルダそのものは削除しない方が便利でしょう．
• ショートカットを作成して起動する場合
• 　デスクトップにショートカットを作成して起動する場合，KenMap8*.exeに到るまでのフォルダ名を表す文字列の中に半角スペースが含まれていると正常に動作しない場合があります．ダウンロードされたkenmap*.zipの解凍先をデスクトップにすることはお勧めできません．

レジストリ

• よく分かりません．

アンインストール

• インストーラは組み込まれていませんので，フォルダごと削除してください．

謝辞

• ・長原美紀さんには，メールを通して，最新の市町村合併状況を教えていただいたり，市町村名の読みがなチェックをしていただいたりして，大層お世話になりました．また，各市町村のホームページアドレスやメールアドレス情報を利用させていただきました．
• ・山岳データは，国土地理院のホームページの国土の情報，日本の主な山岳標高のページからダウンロードさせていただきました．
• ・市町村情報データは（財）地方自治センターの地方公共団体コード一覧のデータをもとに，長原美紀さんの全国市町村URL一覧表のデータを追加したものです．
• ・四国地方および沖縄県を除く全国の島名データファイルは大阪府在住の藤木裕司さんに作成していただいたものです．
• ・沖縄県の島名データファイルは沖縄県在住の久高直也さんに作成していただいたものです．
• ・鉄道路線図データおよび駅名データファイルは恵茶人さん，小嶋敏夫さんが作成されたものを一部修正して使用させていただきました．
• ・また，棒人間さんには，鉄道路線以外に市電・地下鉄などの全線データを作成していただくとともに，収録されている路線図データ全体のチェックをしていただきました．
• ・このソフトウェアマニュアルのスタイルは鳳城白兎さんのマニュアルスタイルを拝借したものです．
• ・
• 本ソフトウエアの作成には，多くの団体および個人の方々のご支援によるところ大です．ここで，改めて，御礼申し上げます．